“ぐるしの”こと、ぐるっとお散歩篠原展2023レポート~アクセス・出展者情報・会場レポートやインタビューまで~

ぐるしの その2

神奈川県相模原市緑区にある藤野は、新宿から電車で約1時間。東京から1番近い里山と呼ばれています。
藤野の中でも、美しい山並みや豊かな自然に囲まれた小さな集落、篠原(しのばら)。

昔から自給自足で暮らしてきた方も多く、集落で生まれてお嫁に行き、1度も集落から出たことがない方もいらっしゃる、まるで隠れ里のような独自の文化を持った場所。

年に一度、そんな篠原がぐぐっと盛り上がるイベントがあるのです。
それが“ぐるしの”こと、ぐるっとお散歩篠原展。

こちらの記事では、”ぐるしの”の魅力やアクセス、イベントをもっと楽しむためのささやかなコツをお伝えしたいと思います。

目次

ぐるっとお散歩篠原展とは(概要)

“ぐるしの”こと、ぐるっとお散歩篠原展は、集落を挙げての地域イベントの草分け的存在。2019年は台風による被災で中止され、その後コロナで2年間イベントの開催をお休みしていましたが、2022年より再開しています。

篠原の里のメイン会場を中心に、普通の家庭がオープンハウスで出店。日頃は見ることができない集落のおうちを見て回れるというまたとない機会のイベントです。

毎年10月初旬の週末に開催され、秋の里山の美味しい食べ物やお野菜、様々なアーティストの作品が並び、見どころ盛り沢山。年々バージョンアップを続けていて、新しい作家さんとの出会いやライブ、魅力的な人や物との出会いに溢れており、藤野近辺の方はもちろん、都内や遠方から足を運ぶ方も沢山います。

“ぐるしの”をきっかけに、東京から移住して来られた方も少なからずいるそう。普段では知り合うことのない地元の方とお話できたり、藤野での暮らしのリアルについて知る貴重な機会にもなっています。

ぐるっとお散歩篠原展に行くには(アクセス)

ぐるっとお散歩篠原展会場は、神奈川県の北西部、JR中央線の高尾から2駅ほど山梨側にある藤野駅が最寄り駅になります。毎年イベント初日のみ最寄り駅からはシャトルバスが運行していますので、ご利用ください。

《電車でお越しの方》

最寄り駅はJR中央線 藤野駅。
※新宿駅からJR中央線で約70分
※横浜駅から約90分
※大月駅から約25分

参考 Yahoo! JAPAN 路線情報

“ぐるしの”開催初日のみ藤野駅から、篠原までシャトルバスが出ています。
※本数が非常に少ないのでご注意ください。
 運行スケジュールは毎年のぐるしのフライヤーに掲載しております。

※藤野交通のタクシーは1台のみになりますため、
 タクシーをご利用になりたい方は事前のご予約が必要です。
(藤野駅より約15分前後)
 藤野交通 042-687-3121

 藤野交通が運営する、「赤沢」バス停からしのばらまで200円のデマンドタクシーも。
 こちらも事前のご予約が必要です。

《お車でお越しの方》

中央自動車道・藤野相模湖インター、
または国道20号線(甲州街道)日連入り口信号、
国道412号線(津久井街道)プレジャーフォレスト、
国道413号線(道志道)梶野よりいずれも10分から15分、山間部ドライブになります。

篠原の里に1番大きい駐車場がございます。
※時間帯によっては非常に混みあいますのでご注意ください。

篠原の里
〒252-0186 神奈川県相模原市緑区牧野2881

篠原の里 公式ページ「アクセス」

ぐるっとお散歩篠原展を楽しむコツ

“ぐるしの”こと、ぐるっとお散歩篠原展に遊びにいく際にはいくつかのポイントがあります。
筆者の失敗体験をふまえ、みなさまにもっと”ぐるしの”を快適に楽しんでいただくために、僭越ながらお伝えさせていただきます。

1.お車で来る方は駐車場にご注意!

篠原の里(〒252-0186 神奈川県相模原市緑区牧野2881)に大きめの駐車場のご用意がありますが、なにせ”ぐるしの”は1年に1度の大イベント。

2023年度は会場全体は10時スタートでしたが、初日の11時前には既に駐車場は満車になっていました。時間帯によっては空いていることもありますが、お天気に恵まれた初日は1日を通じてなかなか混みあっていた模様です。

メインの駐車場以外にもいくつか駐車場のご用意はありますが、会場から少し離れていることも。お天気が良い日には里山の景色を見ながらの散歩も最高ですが、なるべく近くに停められたら嬉しいですよね。

2.歩きやすい恰好がオススメ

近くの駐車場に停められたとしても、すべての会場を見て回ろうとしたら、結構な距離になります。中には急な坂道もありますので足が痛くなったりしないように歩きやすいお靴が断然オススメです。

篠原の里は美しい山々に囲まれた場所。
この季節、朝や夕方は冷え込むこともありますので、はおりなど防寒着もあると安心ですよ。

3.お飲み物はご持参を

篠原の里、というだけあって、里にはコンビニはありません。
(藤野駅からお車で篠原の里に向かう途中にはローソンがあります)
当日は美味しい出展もたくさんですが、お飲み物などは手持ちで持ってきていただいた方が安心です。

また、みなさんお腹を空かせて”ぐるしの”に遊びに来られますので、美味しいブースは早めに売り切れになってしまうことも!お目当てのご飯があったらなるべくすぐに向かいましょう。

4.出展ブースによって開催日・開店時間が異なります

“ぐるしの”は10月初旬の土日のイベント開催ですが、出展ブースによって土曜日だけ、あるいは日曜日だけの出展も。また開店時間もそれぞれ異なりますので、お目当てのお店を見逃したりしないように開催年度のチラシにてご確認くださいませ。

小さな里山といえど、”ぐるしの”の出展はかなりの数。どれもじっくり見て回ろうとすると時間が足りなくなることは必須です。

気ままにぶらりとお散歩しながらも楽しいですが、ここぞなお店は目をつけてスケジュールを組まないとあっという間に夕方の閉店になってしまうかもしれません。

ぐるっとお散歩篠原展2023の出展内容

ぐるっとお散歩篠原展2023のフライヤーはこちら。


記事のTOP画像にもなっております、美しい山並みのお写真は、藤野在住の写真家・袴田和彦氏がドローンにて撮影されました。フライヤーは、ザリガニワークスでおなじみの武笠太郎氏がデザインされています。

改めて見ると、、、山・山・山!
篠原の”里”を名乗るだけのことはありますよね。

眺めているだけで山々の緑に癒され、楽しい気持ちになってきそうなフライヤー。
フードからアート作品に写真展示、楽器の展示販売や花摘み体験にパーマカルチャー農園まで、本当に魅力的なさまざまな出展者が揃っています。

毎年少しずつ出展は異なっていますので、来年もどんなお店が出されるのか楽しみですね。

過去の”ぐるしの”案内はこちら↓から御覧ください。

篠原の里 公式ページ「ぐるっとお散歩篠原展」

ぐるっとお散歩篠原展2023レポート

2023年のぐるしの初日、早速出遅れた筆者。
11時過ぎに駐車場につくと…当然のごとく既に満車でした。

会場から離れた駐車場に停めるように案内されるものの、既にそちらの駐車場も満車!
まさかこのままとんぼ返りかと思いきや、戻ってきたところで運よく1台の空きがでて駐車できました。

まずは腹ごしらえと、車を止めてさっそく歩いて向かったのは、篠原の里のメイン会場。
こちらには、のびる茶屋や里カフェ、篠原の里の炭焼き部が出す美味しい焼き鳥が並んでいます。

炭焼き部の焼き鳥、食べたことありますか?
篠原の炭で焼いた鶏肉、ほんっとに!美味しいです。

いつもは隣町にあるホームセンターで炭を買って炭火焼を楽しんでいた方が、
篠原の炭を知って、家で使ってみたそうなのです。
すると…お肉が内側からふっくらと焼き上がり、とってもいい香り。
同じ炭焼きのお料理でも、美味しさの次元が違うそう。

隣には、のびる茶屋の出展が。
地域の新鮮なお野菜をたっぷり使った、
こどもでも安心して食べられる優しいごはんがズラリと並んでいます。

里カフェの牛カレーも絶品でしたよ♪
開店と同時に、人気のMENUは各店舗早々に売り切れていました。

さて、おなかを満たしたところで向かったのは、
メイン会場から徒歩1分の会場「south」

白い洋館の素敵な一軒家です。
元々は編集者の方がこだわって建築された建物だそう。

芝生のお庭では、センスのよいお洋服が沢山のお宝フリーマーケットが。

お家の中でゆったり素敵なひとときを過ごされていた、赤ちゃん連れのご家族。

普段は撮影スタジオをされているため、館内にはアンティークの美しい家具や小物がたくさん並んでいます。
お名前は出せませんが大手企業が貸し切りで撮影に入ることもよくあるとか。

そして小さい子連れに嬉しいのが…2階を開放してくださっている、こちらのスペース。

2歳児のわが子はこの空間に夢中になり、気が付けば数時間が経過…。
お昼寝の時間を大幅にすぎてしまい残り体力0に。

まだまだ会場を回り切れていませんが、ここでタイムアップとなってしまいました。
歩いて駐車場へと向かうの図。緑が沢山で気持ちの良い道です。

ぐるっとお散歩篠原展2023レポート(写真レポート)

ぐるしのマップの右側にある「まんぼう邸」の会場を主催されている、フリーライターのまんぼうさんにお願いをさせていただき、ぐるしのでのお写真をいただきましたのでこちらに掲載させていただきます。

雑誌「うかたま」に連載中の大和まゆみさん「くらして」や、「ふじ野のじかん」の著者、さとうますよさん。こだわりの無農薬ハーブ園JHS(Japan Herb Science)や、木のスプーンのkoe Lab.、こだわりのドイツパンHaumuhle(ハウミューレ)etc…数多くの魅力的な出展が集う、連日満員の人気会場です。

ぐるしの その8
可愛らしい器に入った個性豊かな多肉植物たち。
ぐるしの その5
会場はすごい人出。最終日は大雨でしたが、連日この賑わいだったそう。
ぐるしの その6
koelabo.の木のスプーンや器たち。
ぐるしの その10
世界中から取り寄せたハーブを自ら無農薬で育てるJHS(Japan Herb Science)代表の石井さん。彼女のハーブは一般のハーブとは全然違います…!
ぐるしの その7
こだわりのドイツパン、Haumuhle(ハウミューレ)も出店。Haumuhleさんはシュタイナー学園の卒業生だそう。ぶどうパンがとっても美味しいですよ。
ぐるしの その9
ころんとしたフォルムがたまらない、どんぐりのアクセサリー。藤野の作家さとうますよさんの著作「ふじ野のじかん」とともに。

ぐるしのの会場は全部でなんと18箇所+篠原の里。
文章でもお写真でも、まだまだぐるしのの全てをお伝えきれていませんが、他にはどんな魅力的な出店があるのか、よかったらぜひ次回はご自身の足で歩いて回られてみてくださいね。

篠原在住・ザリガニワークスの武笠太郎さんインタビュー

多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業され、著書には「遊んで暮らすコレジャナイ仕事術(パルコ出版)」「超玩具発想法 ザリガニワークスのスーパートイ工房(東京ニュース通信社)」。「ウエノスケシタノスケ」が2023年グッドデザイン賞を受賞されるなど、めざましいご活躍の有限会社ザリガニワークスの武笠太郎さん。

“ぐるっとお散歩篠原展”のポスターをデザインされ、篠原の里では、子ども達に向けてアート教室「くりえいと」も開かれています。そんな太郎さんに、篠原の里や”ぐるしの”についてお話を聞かせていただきました。

森永

今日はお時間をいただきありがとうございます。
太郎さんはいつから篠原にお住まいなのでしょうか?

太郎さん

2019年の2月から篠原に住み始めましたね。
元々は長女が年少のタイミングで、移住先を探しており、篠原にある“のびるっ子”という保育園(認定保育室)に出会って。
 
のびるっ子の運動会をみて、ぜひ子どもたちをここの保育園に通わせたいと思い、藤野に移住を決めたんです。
 
はじめは藤野の名倉にある借家に住み始めました。
のびるっ子に通う子ども達がその年、南小学校に進む子が多かったのと、南小の良さを聞いていたので
学区内で家を探して、篠原の今の家に出会いました。

森永

篠原の魅力はどんなところにあるとお感じになりますか?

太郎さん

自然がすごく多いところと、コミュニティがなんていうか、、、濃いんですよね。
 
のびるっ子に通ううちに篠原って素敵なところだなと感じていたのですが
住み始めてより一層この地域が好きになりました。

森永

篠原地区は、特に元々住んでいた方と移住者が特にうまくいっているとお話をお伺いしています。

太郎さん

他の地域と比べたことがないので分からないですが
たしかに地域の方が受け入れてくださっているのを感じますね。
 
昔からさまざまなイベントがあり、移住の先輩たちが築き上げてきてくれた下地があるように思います。

森永

そんな魅力溢れる篠原ですが、何か課題があるとしたらどのようなものでしょうか?

太郎さん

そうですね、、、なんだろうな。

森永

2019年10月にきた台風19号では藤野の各地で大きな被害が出てしまいましたよね。

太郎さん

あの台風は大変でしたね。篠原でも沢山の被害が出ました。
 
うちは庭が2坪ほど流されてしまって、石垣ごと流されてしまったので
崩壊の恐れもあったんです。
 
それで篠原の里の宿泊施設に3週間ほど避難して寝泊りすることになりました。
 
台風前日から避難したのですが、全然不安はありませんでした。
 
というのも、子どもたちもまだのびるっ子に通っていたので、場所としても慣れていて
保育園に住んでるみたいな感じで
寝て起きたらすぐのびるっ子にいける。(笑)
  
※森永注
篠原の里は、元々小学校として使われていた校舎がリノベーションされて、現在は宿泊施設や保育園のびるっ子の園舎として使われています。 
 
当時、3家族が篠原の里に長期避難していたのですが
みんな顔見知りで、毎日一緒にご飯食べたり
飲み会もしたりして楽しかったですね。
 
地元の方にも
「もしももっと長く避難が続くようだったらここに住めるよ」
なんて物件も紹介していただいたりして。
 
あの台風にあったことで、
何かあっても大丈夫なんだなという安心感を感じることができました。

 
今のところ不便はないですが、将来的には子どもが高校生になったら送り迎えや交通の不便が出てきてしまうのはありますね。

森永

地域の方と本当に素敵な関係性を築かれていらっしゃいますね。
日本は地震やらなにやらありますし、もしも何かあっても大丈夫、って1番の安心のように思います。
 
そんな篠原地区で毎年開かれる”ぐるしの”ですが、
どのようにはじまったのでしょうか?

太郎さん

篠原にアーティストの方やモノづくりの方が移住してきて、
「どんなことをしているの?」と地元の人に聞かれて
説明しても、よく伝わらない。
 
じゃあオープンアトリエで一緒にイベントをやろうよ、と
いうのがはじまりと聞いています。
 
なので”ぐるしの”は地元の人や移住の人たちが仲良くなるためのイベントなんじゃないかな、と思います。

森永

“ぐるしの”をきっかけに引っ越されてきた方もいらっしゃると聞きますしね。篠原ってこんなところだよ、と伝えるとしたらどのようなものでしょうか?

太郎さん

そうですね、まだまだ住んで5年足らずなので
私が知らないことも沢山あるのですが
篠原の地域では”自分でやる”というマインドが強いと感じています。
 
 
山の手入れもそうですし、少し前に篠原地区はバスが廃線になってしまったのですが、
その直後に篠原の交通の案を市に提案したり。
 
結局それは却下になってしまったのですが、
新たに自分たちで取り組む交通の案を、市と連携してはじめています。
 
住民主導で、お年寄りや障害のある方を対象としたタクシーが
実際に運用されはじめました。
 
イベントにしても何にしても
自分たちで楽しんでやるというスタンス
ですね。

“ぐるしの”の良さもその辺りのマインドが滲み出ているところじゃないかと感じます。

森永

本当にそうですね。
だからこそ、他では見られない”ぐるしの”だからこその出店や、篠原独自のイベントが沢山あって。何よりの魅力なように感じます。
 
本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

おわりに

こちらの記事では、”ぐるしの”こと、ぐるっとお散歩篠原展について書かせていただきましたが、沢山ある会場を回り切れず、筆者のレポートは、ほぼ食レポになってしまいました…。

アートに関心のある方や、藤野のことをもっと知りたい方、
秋の里山をお散歩しながら楽しみたい方、
小さい子連れのご家族から、高齢の方まで幅広く楽しめるイベント
です。

ぐるっとお散歩篠原展を楽しむコツにも書かせていただきましたが、いろいろな会場を回りたい方は、事前のスケジューリングが必須です。

こちらの記事で少しでも”ぐるしの”の魅力をお伝えし、来年の”ぐるしの”を楽しむ手助けになりましたら幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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ライター

森永佳代と申します。
2018年秋、世田谷から藤野に引っ越しました。
夫と2020年生まれの息子、保護犬マカと約120歳の古民家を借りて暮らしています。

ちょうどこどもの教育について学び始めたところなのですが、直接関係者の方からお話をお伺いするのが何より一番面白くて身にはいってきますね。少しでもためになるような記事を作成すべく勉強中です。

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